Guyatone PS-031 DISTORTION PRO X-I
PS-032 OVERDRIVE PRO Z-II 解析
2026年07月11日 カテゴリー:修理・改造・解析
本ページの情報および回路図はメーカーの公式情報ではなく、独自のリバースエンジニアリングに基づくものです。内容に誤りが含まれる場合があります。また、営利目的(商用)での利用を禁止します。
The information and schematics on this page are unofficial and based on independent reverse engineering. They may contain inaccuracies. Commercial use is prohibited.
Guyatone PS-031 DISTORTION PRO X-IとPS-032 OVERDRIVE PRO Z-IIを解析しました。
■ PS-031 回路図
一部で「和製RAT」といわれているらしく、確かにRATを参考にしていると考えられる回路です。FILTERは、RATとは違い反時計回りで高音域が減衰します。MA522(D17)はラムダダイオードという特殊なダイオードです。電源電圧が下がるとインジケーターLEDの色が変わります。
バッファの有無
RATでは入力バッファがないため、ギターを直結したときにはC6(1nF)により帯域が狭まる作用が起こります(→ Buffer Variator)。PS-031では前段にバッファがあるため、R10とC6は単純なローパスフィルターとなります。
■ PS-032 回路図
PS-031と共用の基板です。クリッピングダイオードの位置が変わり、C8が2.2uF→4.7uFとなっています。PS-033 DISTORTION FOR BASS B-IIIも共用の基板で、定数違い&クリーンミックスとなっているようです(→ 参考動画)。
増幅部シミュレーション(GAIN 50%)
RATはオペアンプの反転入力端子に560Ωの抵抗と4.7uFのコンデンサがあるため、低音域の出方が違っています。PS-032はC8が大きいため、低音域寄りの増幅となります。
直列のダイオード
D1、D2はクリッピングダイオードとは違い、直列に入っています。低電圧(微小信号)のときにインピーダンスが高くなるためノイズリダクションの働きがあり、Amptweaker Tight MetalではGATEコントロール部で用いられています。
波形としてはクロスオーバー歪みが生じる形です。
ゲルマニウムダイオードを使う場合、後段の入力インピーダンスが低くないと歪みが大きくならないようです。今回のD1・D2はゲルマニウムダイオードなので、音への影響はあまり大きくないと思われます。





