Empress Effects Distortion 解析

2023年08月15日 カテゴリー:修理・改造・解析



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技術力が高そうなメーカーのエフェクターということで、Empress Effects Distortionを中古で入手し解析しました。KiCadとLTspiceの回路図データはGitHubにあります。

まず気づいた点として、ケースのグラウンド接続がありません。また、なぜか出力ジャックに向かう基板上のパターンがカットされ、青い配線材が直付けされています。これらについては前の持ち主が何らかの改造を行った可能性があるので何とも言えません。基板上は全て表面実装部品で、高誘電率系積層セラミックコンデンサと思われるものが多く使われています。



▽回路図
Empress Distortion Schematic
オペアンプだけではなく、トランジスタやFETも使われています。Q1やQ3ではほとんど増幅されていないので、過大入力による歪みが狙いなのかもしれません。



▽シミュレーション