Bright Muff

2021年12月11日 カテゴリー:修理・改造・解析



09_273_1bmP.jpg
第1回改造エフェクターコンテストに向け、Electro-Harmonix Little Big Muff Piにデジタル制御による3チャンネル化を施しました。コンテストにはオリジナルの自作エフェクターでも応募可能だったのですが、コンテスト名に改造とありますし、以前から考えていたデジタルポテンショメータを使ったアナログエフェクターの制御に取り組んでみることにしました。中にスペースがあるエフェクターが改造しやすいので、大きいケースのビッグマフが最適ですが、ケース加工の大変さを考えてLittleサイズの方にしました。ただ、やはりフットスイッチの間隔が狭く踏み間違えそうです(一応スイッチの高さには差をつけてあります)。

単純に多チャンネル化すると、保存していたプリセットを呼び出した時、各パラメータがどのようになっているか目視できないという問題があります。そこでDarkglassのADAMのように、ポット周囲のLEDでセッティング状況がわかるようにしました(見た目を派手にする目的も兼ねています)。後から思ったことですが、3チャンネル程度だと同じ回路基板を3つ積む方が早い気がします。7セグLEDを使って無駄に10チャンネルあった方が面白かったかもしれません。

▽回路図・基板画像
09_273_2bmS.png09_273_3bmB.jpg
この基板の裏側に元のビッグマフの基板が取り付けられています。ビッグマフ基板はコンデンサの交換等いろいろと変更が必要ですが、マネする人はいないと思うので詳細は省きます。マイコンは、使い慣れている手持ちのSTM32F405を使用しました。

▽取扱説明書
コンテスト応募時に同封した説明書です。
09_273_4bmP.png
見た目のインパクトのためにLEDはできるだけ明るくしましたが、直視することができず実用上支障が出そうなので、調光モードで明るさを調整できるようにしました。普段はLEDの色による明るさの違いを気にしたことがなかったですが、比べてみると結構な違いでした。青と緑のLEDは電流制限抵抗の値を変えてあります。

アナログエフェクターのデジタル制御という面では、Tremolecのようにフォトカプラを使った方が自由度が高いように思います。セルフキャリブレーションのような機能を付けることができればフォトカプラのバラつきも許容できるかもしれません。コンテストが続くのかどうかはわかりませんが、また機会があればフォトカプラを使った改造にも挑戦してみたいと思います。