TPA3118モノラルパワーアンプモジュール解析

2021年07月24日 カテゴリー:ギターアンプ・ベースアンプ



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AliExpress等で格安で販売されているパワーアンプモジュール基板を解析してみました。TPA3118というD級パワーアンプICが搭載されています(本物かどうかは不明)。このICはVOX MV50に使われているようです。放熱がうまくできれば50Wのパワーアンプなんてのも自作できるかもしれません。

【参考ページ】
Texas Instruments TPA3118D2
Texas Instruments TPA3110D2 評価モジュール

▽回路図

コンデンサはいったん取り外して値を確認しました。結線は全て確認したわけではありませんが、データシート通りと考えて大丈夫でしょう。※R22、C20は電源投入時の発振防止用のようです(2023年1月28日追記)。

ゲイン設定を変える場合は下の表の通りになります。
ゲインR28R27入力インピーダンス
20dB5.6kΩなし60kΩ
26dB20kΩ100kΩ30kΩ
32dB39kΩ100kΩ15kΩ
36dB47kΩ75kΩ9kΩ
※簡易的には、R27を取り外すだけで20dB設定となるようです。

だいぶ雑ですがNJM2073ギターアンプのパワーアンプ部分をこのモジュール(ゲイン設定36dB)に置き換えました。公式評価モジュールで積層セラミックコンデンサが使われていますので、コンデンサの交換はあまり意味がなさそうです。一応入力のコンデンサだけ10uFのものを取り付けています。音質変化はよくわかりませんが、歪まずに大きな音量が出せるようなったように思います。
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